
近年、火を使わない安全な調理器具として、IHクッキングヒーターを導入する家庭が増えています。
しかし、猫を飼っているご家庭では、IHクッキングヒーターが
思わぬ危険につながる可能性があることをご存知でしょうか?
なぜIHクッキングヒーターは猫にとって危険なの?

1.誤操作による火傷
猫は好奇心旺盛で、ジャンプしてキッチンカウンターに乗ることがよくあります。
その際、肉球がIHのタッチパネルに触れてしまい、意図せず電源が入ってしまうことがあります。
加熱が始まると、猫が上に乗っていたり、近くにいたりすると、気づかないうちに火傷を負ってしまうリスクがあります。
2. 高温のプレートによる火傷
IHのプレート自体は火のように赤く光ることはありませんが、使用後は非常に高温になります。
猫が興味本位で熱いプレートに触れてしまうと、肉球に深刻な火傷を負う可能性があります。
特に、毛が薄い肉球は熱に弱く、重度の火傷になりやすいです。
3. 電磁波による健康への影響
IHクッキングヒーターは強い電磁波を発生させます。人間への影響はまだ明確な結論が出ていませんが、猫のような小型の動物にとっては、より影響が大きい可能性があります。
特に、電磁波の感受性が高いと言われている個体や、長時間近くにいることによる長期的な健康被害が懸念されます。
愛猫の安全を守るための具体的な対策
1. 使っていない時は電源プラグを抜く
最もシンプルで効果的な対策です。使わない時はコンセントからプラグを抜いておけば、
猫が誤って電源を入れてしまうことは絶対にありません。
少し手間かもしれませんが、愛猫の命を守るための確実な方法です。
2. IH用カバーやガードを設置する
市販されているIH用のカバーやガードを利用するのも有効です。
これらの製品は、使っていない時にプレートを物理的に覆い、誤操作や火傷を防いでくれます。
調理中も使えるタイプもあるので、製品の仕様を確認して選びましょう。
3. 猫をキッチンに入れない工夫をする
根本的な解決策として、猫がキッチンに入れないようにすることも重要です。
- キッチンに扉をつけたり、ベビーゲートなどを設置して、物理的に立ち入りを制限する。
- 猫がキッチンにジャンプしないよう、近くに足場となるものを置かない。
- 猫がキッチンに入ろうとしたら、大きな音を立てるなどして、ここが立ち入ってはいけない場所であることを教える
4. 調理中は猫の様子をよく観察する
調理中は、絶対に猫から目を離さないようにしましょう。もし猫が近づいてきたら、
安全な場所に移動させるなどして、常に危険を回避できるように注意を払ってください。
まとめ
IHクッキングヒーターは便利な調理器具ですが、猫を飼っているご家庭では、
その潜在的な危険性を理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。
「うちの猫は大丈夫だろう」と安易に考えず、今回ご紹介した対策を参考に、愛猫とIHクッキングヒーターが安全に共存できる環境を整えましょう。
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